トラベルクリニック海外渡航者センター     品川イーストクリニック

海外渡航・出張・旅行・留学を予定している方へ、世界各国の感染症情報や流行っている病気などをいち早くお届け。トラベルクリニック渡航者センター品川イーストクリニックでは、海外滞在を快適に過ごせるよう健康面から皆様を応援しております。

要点

外務省から1月24日付けで発表された要点は以下の通りです。
●新型コロナウイルスの感染症例が複数の国・地域から報告されています。
●湖北省に対して感染症危険情報レベル3「渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を,中国のその他の地域に対して感染症危険情報レベル1「十分注意してください」を発出しています。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_009.html
●世界保健機関(WHO)は,中国における新型コロナウイルスの発生状況について緊急委員会を開催しましたが,緊急事態を宣言するのは時期尚早と発表しました。
●最新情報を収集し,感染予防に努めてください。

1、世界での新型コロナウイルス感染症例数報告
2019年12月31日,中国政府当局より世界保健機関(WHO)に対して原因不明の肺炎の発生が報告され,2020年1月9日,当該肺炎患者から新型コロナウイルスが特定されたとする予備的な確定が中国当局により行われました。

2、世界保健機関(WHO)の発表1月23日(現地時間),WHOは,昨日に続き中国における新型コロナウイルスの発生状況について緊急委員会を開催し,国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(Public Health Emergency of International Concern,PHEIC)を宣言するのは時期尚早と発表しました。また,中国では感染者の介護をしている家族や医療従事者に限定されているとしながらも,ヒトからヒトへの感染があるとしており,伝播の程度は明らかになっていないとしています。

詳細は外務省のHPをご確認ください。
◆海外安全ホームページ:広域情報
新型コロナウイルスに関する注意喚起(その2)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2020C018.html

参考情報

◆厚生労働省
中華人民共和国湖北省武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎の発生について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

 

◆外務省 海外安全ホームページ
中国における新型コロナウイルスの発生(一部地域の感染症危険レベルの引き上げ)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2020T014.html
  WHO Novel Coronavirus (2019-nCoV)

◆厚生労働省 検疫所FORTHより

Disease outbreak news   2020年1月16日

日本の厚生労働省は本日、中国・武漢に渡航した人が新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染の確定例と確認されたことを、世界保健機関(WHO)に通知しました。これは中国以外で2019-新型コロナウイルス(2019-nCoV)が検出された2番目の症例であり、1月13日にタイにおいて確認された症例に続くものです。世界の旅行のパターンを考慮すると、他の国においても更なる患者が確認される可能性があります。

コロナウイルス科のウイルスは、一般的な風邪から中東呼吸器症候群(MERS)や重症急性呼吸器症候群(SARS)にわたる疾患を起こしうる呼吸器ウイルスの大きなファミリーです。2019-nCoVは人間においてこれまでには同定されたことがない新しい株です。

今月の初めに中国で初めて確認された新しいコロナウイルスについては、理解すべきことが多く残っています。2019-nCoVに関して、伝染の様式、臨床的特徴、拡大の程度について確定的な結論を得るためには十分にはわかっていません。感染源もいまだに不明のままです。

WHOは、すべての国々が準備活動を継続するよう奨励しています。1月10日にWHOは、2019-nCoVに関して、症例の健康監視、患者の治療、医療施設での感染拡大の防止、必要な物資の維持及び住民とのコミュニケーションを実施する方法についての情報をまとめ、発表しました。手指や呼吸器の衛生(咳エチケット等)を確保する方法、食品の安全と市場の習慣についての助言も含まれています。WHOは世界中の専門家のネットワークと協議しながら、この情報を発展させるとともに更新していきます。

WHOのコロナウイルスに関する暫定ガイダンスおよびその他の情報は、こちらでご覧いただけます。

WHOは現在入手可能な情報に基づき、渡航や貿易に対していかなる制限も行わないよう勧告します。渡航者が渡航前、渡航中または渡航後に呼吸器疾患を発症した場合には、渡航者は医師の診察を受けるとともに渡航歴を医療提供者と共有すべきです。

出典

Novel Coronavirus ― Japan (ex-China)
Disease outbreak news  16 January 2020
https://www.who.int/csr/don/16-january-2020-novel-coronavirus-japan-ex-china/en/

◆厚生労働省 検疫所FORTHより

Disease outbreak news 2019年12月26日

2019年12月5日、カタールの国際保健規則(National International Health Regulations(IHR))の担当窓口は、3例の中東呼吸器症候群(MERS-CoV)感染の検査確認例をWHOに報告しました。

最初の患者(症例#1)は、カタールのドーハ出身の67歳の女性です。2019年11月23日に発熱、咳、息切れ、頭痛を発症し、11月25日に病院を受診しました。11月27日、彼女は同じ病院にフォローアップのため再度受診しましたが、11月28日には状態が悪化し、この病院に入院しました。鼻咽頭拭い液の検体が11月28日に採取され、11月29日に逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)によりMERS-CoV陽性であることがわかりました。この患者は基礎疾患を有しており、2019年12月12日に死亡しました。感染源の調査が進められています。ヒトコブラクダとの接触歴や最近の旅行歴はありませんでした。患者の世帯内の接触者7人と、患者に接触した40人の医療従事者について、追跡調査とスクリーニングが進められており、これまでに無症候性の二次感染が2例、確認されています。

その2例の接触者はドーハ在住の50歳(症例#2)と32歳(症例#3)の方です。 どちらも接触追跡を通じて特定されたもので、症状はありません。症例#2は症例#1の息子であり、基礎疾患を有しています。症例#3は、症例#1との直接の接触を行っており、基礎疾患は有していません。症例#2と症例#3の両方について、鼻咽頭拭い液が11月29日に採取され、11月29日にRT-PCRによってMERS-CoVが陽性であることが判明しました。12月23日の時点では、どちらの方も感染予防と制御のための体制を有する隔離病棟におり、病状は安定しています。

公衆衛生上の取り組み

症例#1の患者が特定されると、隔離されてWHOガイドラインに従って感染予防及び制御プロトコールが実施されました。また、スクリーニングなどの調査と接触者調査が開始されました。

この患者に関係する47人の接触者が特定され、全員が、患者に最後に接触してから14日間、呼吸器及び消化器の症状について毎日、健康監視を受けています。
全ての接触者はMERS-CoVについて検査をされており、検査結果は、2人の無症候性の接触者で陽性でした(上述の症例#2及び症例#3)。

WHOによるリスク評価

MERS-CoVによる感染は高い死亡率をもたらす重篤な疾患を引き起こす可能性があります。ヒトは感染したヒトコブラクダとの直接的または間接的な接触を通して、MERS-CoVに感染します。MERS-CoVはヒトとの間で、特に感染した患者と厳密に保護されていない接触から感染伝播する能力が実証されています。これまでに観察された非持続性のヒトからヒトへの感染は主に医療施設で発生しています。

これらの新たな症例の報告はWHOによるMERS-CoVの全体的なリスク評価を変えるものではありません。WHOはMERS-CoV感染の新たな症例は中東から報告されると予測しています。また感染したヒトコブラクダ、動物性食品(例えば未加工のラクダのミルクの消費)もしくはヒト(例えば医療施設内や家庭での接触)への曝露により感染したかもしれない個人によって、他国への感染例の流出が続くと予測しています。

WHOは疫学的状況の監視を継続し、最新の入手可能な情報に基づいてリスク評価を実施しています。

WHOからのアドバイス

現在の状況と入手可能な情報に基づいて、WHOはすべての加盟国に対し、急性呼吸器感染症のサーベイランスを継続し、異常なパターンを注意深く確認することを奨励しています。

感染予防と管理(IPC)対策は、医療施設でのMERS-CoVの拡大を防ぐために重要です。他の呼吸器感染症と同様に、MERS-CoVの初期症状は非特異的であるため、MERS-CoV感染症の患者を早期に特定することは必ずしも可能ではありません。したがって、医療従事者は、診断に関係なく、常にすべての患者に対して一貫した標準予防策を適用する必要があります。急性呼吸器感染症の症状のある患者に治療を行う場合は、飛沫感染予防策を標準予防策に追加する必要があります。MERS-CoV感染の疑い例または確定例を治療するときには、接触感染予防策および眼の保護具を追加する必要があります。エアロゾルを発生させうる手技を行う際は、空気感染予防策を講じる必要があります。

早期の特定、症例の管理および隔離は、適切な感染予防および管理対策とともに、MERS-CoVのヒトからヒトへの感染を予防することができます。

MERS-CoVは、糖尿病、腎不全、慢性肺疾患や免疫不全のような慢性病状のある人々に、より重篤な疾患を引き起こすことがみられます。したがって、これらの人々はウイルスが潜在的に伝播しているということが知られている農場、市場、または家畜小屋などを訪れる際に、ヒトコブラクダとの濃厚接触を避けるべきです。一般的な衛生対策、例えば、動物に触れる前後には必ず手を洗うこと、病気の動物との接触を避けることなどは徹底すべきです。

食品衛生の手技は監視が必要です。ラクダの生ミルクや尿を飲むことは避けるべきであり、適切に加熱調理されていないラクダ肉を食べることも控えるべきです。

WHOは、この事象に関して入境地点での特別なスクリーニングは勧告しておらず、現地点ではいかなる渡航や貿易の制限も推奨していません。

出典

Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) ― Qatar
Disease Outbreak News   26 December 2019
https://www.who.int/csr/don/26-december-2019-mers-qatar/en/

◆厚生労働省 検疫所FORTHより

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